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  • » 2024.06
交通事故
Rika 4歳の悲劇- 女の子でよかったネv

交通事故


ウガッハー!!(意味無)
せば、久々にまた一つ私の昔話をしよう。

そう、あれは忘れもしない春の日だった。

その頃小学校になった私の3姉は、ようやく補助輪付きの自転車に乗れるようになていた。
まだ三輪車がせいぜいだった私からみれば、補助付きといえど自転車は大きなもの。
それをブイブイ乗り回す姉がとても羨ましかった。
私も早く乗りたい。
乗って家の周りを意味も無くグルグル暴走したい。

まだ純粋だった私は、そんな小さな冒険心とトキメキでいっぱいだった。

早く

早く

私も補助輪付きの自転車に・・・・。



せめて後に乗せてほしい。
間違いなくお巡りさんに注意されることだったが、ぶっちゃけそんなもんは転んだ奴か落ちた奴が悪いのである。

だが、残念な事に当時の姉は自転車に乗り始めたばかりで、二人乗りだたんて高度な技術は持っていなかった。

しかし、身長だけなら私も姉もさしてかわらない。
体重だってそんなにかわらない。

だからこそ私は余計に自転車に乗りたくなった。
乗りたくて乗りたくて仕方が無かった。

走れなくてもいい。
どうせ足は届かないのだから。

転んでもいい。
転ぶほど走れないから。

跨るだけでもいいんだ。
何故そんな事を思ったのか未だに謎である。


しかし、これらの事項は幼稚園児がするとかなりの危険を伴う。
が、当時の私にそんな事を考える脳みそなどなかった。

① オヤツ
② 自転車
③ ツルツルしたもの

が当時の私の脳を占拠していた主な事柄である。

欲望が溜まりに溜まり、限界を越えたある日、私は実力行使に出た。

それは、自転車に乗り、納屋から家まで走ってくる姉を止め、驚いた姉が自転車を降りた隙に奪うというものである。
馬鹿である。

しかし、当時の私はその計画が成功すると、どこから来るとも知れない確信を持っていた。
必ず成功する。
そして私は自転車に跨る事が出来る。

姉が納屋に向かった。
家の影から顔を半分だし、その様子を探る私。

数十秒後、案の定姉が自転車を出してきた。
ほくそ笑む私。
何も知らない姉は悠々と自転車に乗り、襲撃ポイントに近づく。

奇妙な緊張感が私を包んだ。
期待に胸を膨らませ、失敗など一切頭に無い私は、徐々にスピードを上げ、近づいてくる自転車の音に耳を済ませる。

あと5m

あと3m

あと1m

今ダ!!

「トマレ~~~~!!!」
「あぁあ!!」

勢い良く飛び出した私は、自転車を得られる期待と喜びに満ち溢れ、寸分の迷も無かった。

しかし

悲劇はやってくる


キキキキキキィィィィィィィl!!!!!!!!!!
ドゴ!
「ぐはぁ・・・・・」


耳を劈くようなブレーキ音の後、体中に響く鈍い音。
衝撃でと同時に股間に走る痛み。

思わず呻き声を上げ、立ったまま固まってしまった私に驚き、慌てて自転車を後退させる姉。

ゆっくりと股間から遠ざかる車輪に、ようやく現実に戻った私は大声で叫びながら、畑仕事をする母を探した。


「おかぁさぁあああん!!!T姉ちゃんに弾かれたぁああああ!!!」
「何いってんの!?Rikaが自分で飛び出してきたんでしょ!?」
「弾かれたぁああああ!!」


散々叫びながら、母を捜し畑を駆け巡る私と、私の語弊を正そうと必死に後を付いてくる姉。

ようやく落ち着いた私達のもとに母が現れたのは、家から離れた某団地の田んぼから帰ってきてからであった。


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【2007/02/28 15:52 】 | おもひでポリョポリョ
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